今では毎年手前味噌を仕込んでいますが、味噌が手作りできると知ったのは、すっかり大人になってからのことです。
お寺にわらべうたをうたいにいらしてくださっている山口陽子さんから手前味噌をいただいたのはもう20年ほど前。
そのあまりの美味しさに、自分でも作ってみようと 本を読んだり、ネットで調べたりしましたが、その頃は情報量も少なくて、そのまま数年。。。でもやっぱり作りたい!と 山口さんに教えていただきつつお味噌を仕込んだのが始まりです。
手前味噌って仕込んでみたら、想像よりはるかに手順が少なくて、仕込みが済んだらあとは麹菌の力にお任せするだけ。空けたらっびっくり味噌になってる!その面白さを共有したくて、それから 色々な場所で 色々な人と 色々な手前味噌を仕込んできました。
考えてみれば お味噌に限らず、調味料やお漬物、つくだ煮やジャムなどの保存食・・・少し前まではお家で作るのが普通だったのですよね。
それがどうやって出来上がっているのかという過程を知ると 作った人や環境、出来上がったものにも感謝の気持ちが湧いてきますし、不自然なことや可笑しなことにも敏感になります。
いざとなったら出来るんだということを知っていると安心感にもつながりますしね。
食べ物以外でも、例えば糸が何を材料にしてどんな過程を経て出来上がっているのか、糸が布になって衣服になるまでにどれほどの手間暇がかかっているのか そんなことを知るとファストファッションへの疑問がふつふつと湧き上がったり。
家づくりのちょっとした過程を見たり、関わらせていただくと建売住宅の金額設定に驚かされたりもします。
私は 野菜も育てられないし、狩りもできない、大工仕事だってできませんし 布があっても洋服の一枚さえ仕立てられませんが、それでもやはり手作りのすすめ。
ちょっと前置きが長くなりましたが、
せっかく こうしてブログを書くという場をいただいているので、日常の一コマだったり ふと思いついたことだったり、ちょっとした生活の知恵だったり 日々意識していることだったり、そんなことも書いていきたいと思い立ちました。
これといった特別な知識も技術もない 中途半端でいい加減な私だからこそ 誰かのお役に立てるかもしれないなあと。
今日は、お供えのおさがりの昆布をミルサーで粉末にして、梅干しをたたいたものと合わせたたたき昆布梅。そのまま生野菜につけて食べたり、ドレッシングにしたり、和え物に使ったり 最近の我が家の流行です。
今朝はごはんに混ぜ込んでおむすびにしてみました。
合わせ調味料は、気の向いたときにたくさん作っておくと食卓の味の幅が広がります。
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